東武東上線の下板橋駅付近は留置線が見られる穴場(東京都豊島区・板橋区板橋)

駅ホームの池袋側端っこからは踏切と跨線橋が見える

駅から線路沿いに5分ほど歩くと踏切があり留置線の列車が見える

下板橋駅前の踏切から大山方向の留置線を眺める。ポイントの交錯具合も見もの(朝日新聞デジタル 2016年9月24日)

下板橋駅前の踏切から大山方向の留置線を眺める。ポイントの交錯具合も見もの(朝日新聞デジタル 2016年9月24日)

 東武東上線の始発駅である池袋から最初に急行がとまる成増駅までの間は10駅もあるのだが、各駅停車に乗ってその間の沿線をじっくり観察していると、「グッ鉄」風景の宝庫であることを認識する。

 池袋の次の北池袋駅と、三つ目の大山駅、六つ目のときわ台駅は、以前この連載で採り上げたが、二つ目の下板橋駅もそれらに劣らず見どころが多い。

 この駅の周辺には、線路のカーブがあり、踏切と跨線橋(こせんきょう)があり、そして東上線のさまざまな列車の並んでいる留置線がある。

 下板橋駅の前後の線路はずっと急カーブが続いている。東京都内の大手私鉄は、渋谷、新宿、池袋などの大きなターミナル駅から出発してすぐ、いきなり大きな急カーブを曲がってそれぞれの路線が本来目指す方向に向かっている。

 しかし東武東上線では1駅目の北池袋駅までは線路はまっすぐ、その先でいきなりの急カーブを曲がり始め、この2駅目の下板橋駅では駅ホーム自体までもが激しくカーブしているのだ。

 駅ホームの池袋側端っこからは踏切と跨線橋が見え、この踏切や跨線橋上からの駅方向の眺めもいい。

 駅前にも踏切があり、駅舎は三角屋根でかわいらしいデザイン。そして何より注目したいのは、この先の大山駅との間にある留置線だ。

 そこにとまっている車両の風景は今までも何度か東上線の車内から見たことがあるが、まことに魅力的なのだ。

 駅から線路沿いに5分ほど歩いていくと大きな踏切があり、ここが留置線の列車が一番よく見える地点のようだ。

 昨年11月末から走っているかつての行楽列車のカラーリングを復活させたフライング東上号をはじめ、TJライナー、50000型、30000型と活躍中の車両が勢ぞろいしていて、まるで東上線車両のショールームのようだ。

 さらに下板橋駅ではもう一カ所見ておきたい場所がある。下りホームの池袋側から公園が見えるのだが、この公園には「電車の見える公園」という名前がついている。

 昨年、この公園に放射線量の高い物質が埋まっているのが見つかり、ちょっとした騒動になった。

 原因物質は除去され、安全宣言が出されたが、ニュースなどでも報道されたので改めて現地を見て検証したかったのだ。

 行ってみると、そんなことがあったとは思えないのどかな雰囲気だった。

 そして公園近くの町名表示を見て知ったのだが、この下板橋駅前一帯の地名は豊島区池袋本町。

 駅名は板橋で実際は池袋というわけで、見どころと突っ込みどころ満載なのが、この下板橋駅周辺なのだった。

(朝日新聞デジタル 2016年9月24日

下板橋駅留置線付近:アクセス【東京都豊島区池袋本町4-43-11】

下板橋駅留置線付近

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